幸ちゃん教えて!!〜大学生が国会議員山本幸三に迫る〜

第3回です。




突き刺さるような寒さもだいぶ和らいできましたね。

これからだんだん暖かくなるのは本当に嬉しいです

しかし、暖かくなるとは言っても、去年の夏は本当に暑かった!!!と思われた方も多いのでは。

地球温暖化この言葉を聞かない日はないほど、環境問題の中でも特に地球温暖化については、世界中で大きな問題となっています。


この地球温暖化について今日はお聞きしました。




Q、 最近「京都議定書」や「温室効果ガス削減目標」っという言葉を良く聞くんですが、これらはどういうことか簡単に説明して頂けますか?

A、(京都議定書は)10年前に、97年に京都で環境問題の会議が開かれて、そこで合意されたんだよね。その合意された内容は、主要国(先進国)が国全体でどれだけCO2に換算した温室効果ガスを減らせるかであり、それは90年のレベルを基準にして90年から何%減らすかという約束なんだよね。それを達成する期限は2012年。今年から5年間かけてそこのレベルに達するよう決めているわけだよ。





Q、日本やアメリカは何%削減しなければならないのですか?

A、日本の場合は−6%、アメリカは−7%だったんだけど政権が変わって「俺たちはやめた」って言って、京都議定書から外れちゃったんだよ。EUが熱心で、結構真面目にやってる。ただ国家の利害があるから、後進国旧ソ連圏の国がちょっと努力すればばあっと減らせるんだよね。そこはEUは考えている訳ですよ。そこのレベルはちょっと技術革新とか工業設備を変えれば減るからそれでカウントできるんだ。

もう一つの問題は、日本はもっと前から削減してきたことだ。基準の90年のレベルでも相当かなり削減していたんだ。

EUはそんなにしていなかったからそこから減らすというのは楽なんだよね。だから基準の取り方でまた決まるという意味があって。日本は昔のレベルだったらどんどん減らせるんだけど、公害対策とか一番進んだからね。それで90年は相当高いレベルまで減らしてた。そこからまた数%減らすというのはきついんだよね。

EUは元々の(削減)レベルがそう高くなかったことと、旧ソ連圏の国が入ってきたことで比較的簡単にできるんだね。それで問題はアメリカが外れたってことと、それからやっぱり今世界で多く出してるのは新興国で、中国でありロシアでありインドなんだけど、これらの国が入らないと本当は意味がなくて。いくら日本やEUが一生懸命やったってそういうところが撒き散らしていったら意味がない。だから13年からの、ポスト京都という話が始まった訳だね。その時の一番の課題は、アメリカと中国とインドが入るようにしないといけないということ。さらにそういう仕組みの話は進めるというレベルは作ったわけだ。実際の交渉はこれから始まるけど。




Q、それは去年先生が参加されたCOP13(第13回国連気候変動枠組み条約締約国会議)ですか?

A、 そうです、バリの会議ね。そこで日本政府も頑張って、まあ一応アメリカ、中国、インドを含めた全ての国が参加する議論のベースを作ったわけだね。まあそういう訳で前回の会議は成功だったんですけども。その上でこれからどうしようかと、まあ去年のサミットで(安倍さんの最後の仕事になったみたいなんだけども)地球全体で2050年までに(温室効果ガスを)半減しましょうということを提唱したわけだ。この提唱のミソは、いつを基準にするかと言ってない訳だね。現状から半分にしましょうということもできるし、90年レベルからという話もできるわけだ。そこはアメリカとか中国・インドも受けいれるようじゃないと駄目だから、でも一応それはやろうかなという感じになってきているから今のところはスタートとしては順調、これからも続けていくから。最後は国益の話になるから。





Q、「京都議定書」の削減目標を達成する過程において我々の生活にどのような影響がでますか?

A、 日本は(削減目標が)−6%ですが、おととしのレベルが90年レベルに比べて+6.4%で、合計12.4%下げないと達成できないんですよね。そこで見てみると、大企業は自主計画目標を決めて、自分から努力してやりましょうと言っている。大企業の工場は頑張っていて、−6%だったらいけるんじゃない。問題は、大工場でない個人事業者と家が出している温室効果ガスで、そこを減らさなければ中々上手くいかない。産業界は頑張っているんだけど、やっぱり日本国民やその個人事業者の人達が本気にならないと進まないので、是非一般国民それぞれが少しでもエネルギーの無駄を省きましょうということで小まめにやって欲しい。自動車乗ったときはあまりふかしたりしないだとか、停まった時はエンジンを切るだとか、そういう努力をあらゆる場面でやるようにならないと大変だから日常生活も行動を少し変えていかなければならないんだよね





学生 「そうですね、僕たちも意識して生活しなければならないですね!!」

先生 「そうそうそう。」




金融や経済だけではなく、環境問題にまで視野を広げている山本代議士。


今回の対談で、地球温暖化の対策は、我々ひとりひとりの心がけが本当に大切であるということが分かりました。

美しい地球に住む住人として、もっと地球を愛していかなくてはならないですね。






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次回の更新は3/19です。






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副代表 大江基方

ブログデザイン 尾家遥

ブログ作成 村田直也