幸ちゃん教えて!
〜大学生が国会議員山本幸三に迫る〜

第41回です!



師走も半ば過ぎ。
寒さも本格的になってきましたが、みなさまは風邪を引かずに過ごしていらっしゃいますか?しっかり食べ、お風呂に入ってしっかり温まるようにしましょうね!
さて、今回は最近ニュースで騒がれているアメリカの自動車3大メーカーのビッグ3(GM・フォード・クライスラー)の救済についてです。
先週アメリカ議会では救済法が廃案になりました。しかしアメリカは他の手段で救済策を考えております。
さてこれからどうなっていくのでしょう。




☆。・*☆ビッグ3救済について☆*・。☆





Q ビッグ3がアメリカ政府に救済を要請せざる得なくなった原因とは?

A 簡単に言えばビッグ3の経営者が時代の変化を見誤ったということですね。







Q 具体的には?

A 一つは、石油価格が上がるということが予想されていたにもかかわらず大型自動車を作り続けた。そして世界的な経済金融不安とあいまって消費者がビッグ3の車を買わなくなってしまった。二つ目は、アメリカは組合の組織力が強いから、ビッグ3側が組合に対して福利厚生、特に医療保険の優遇をしなければならないんだよね。そうすると、車の開発費に回すお金が少なくなるから、新たな車を開発すること出来ないよね。以前、環境対策向けの最先端の電気自動車を製造してたんだけど結局やめちゃったんだよね。その間、日本は環境対策向けの車の開発を続け、成功したんだ。この結果、アメリカの自動車産業が日本の自動車産業に逆転されることになったんだよ。このような点は、経営者の怠慢経営としてもみてとれるよね。




Q アメリカ政府のビッグ3の救済に対してはどう思われますか?

A 本来は経営者の怠慢経営なのだから救済すべきではないでしょう。破産手続き(※米連邦破産法11章)で整理すべきだと思うね。
ただ、ビッグ3は雇用者数が大変多いので救済しないと雇用者の生活が保障されない。また現在の大不況においてビッグ3が倒産することはショックが大きすぎる。
このように考えると救済は本来望ましくないんだけど、とりあえず現実的に救済は必要なんだよね。
ただ、以下のようなことは必要と考える。
・経営者の無駄使いを徹底的に省く。
・雇用者に対して雇用は守るが、賃金は上げないという方針を理解してもらう。
・将来性のある燃費のいい車の開発への方向転換を図る
将来的には米連邦破産法11章を適用し、自動車業界と政界との癒着関係を絶つ必要がある。実際に11章を適用するまでに景気回復していることが望ましいね。


※ 米連邦破産法11章
日本の民事再生法に相当する企業再生を重視した法的整理の1つ。経営者が続投できるなど、企業側にとって使いやすい。





Q 救済した場合としなかった場合とでは日本への影響はどのようなものなのか?

A まず、アメリカ政府がビッグ3を救済した場合、アメリカ国内における雇用が確保されるので景気全体が回復の兆しをみせはじめ、日本にもその影響がでるでしょうね。
一方で、救済しなかった場合、以下の3つことが予想されます。

1.アメリカ経済が落ち込むことで失業者が増え、(アメリカの消費が落ち込み、日本の輸出産業が落ち込み)日本は更なる不況に陥るでしょう。
2.ビッグ3の衰退は日本の自動車産業に脚光を浴びせることになり、アメリカの失業者から反日感情をうけ対日摩擦が生じる可能性もあるでしょう。
3.アメリカのビッグ3と提携し部品を供給する日系部品メーカーの売り上げ落ち、倒産の可能性もある。

といった悪影響がでるでしょう








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